+ トッキュー!!感想 +
第一〜第三巻 |
□第一巻。
主人公:神林兵悟(20)、職業:公務員 佐世保生まれの兵悟は大家族の長男として生まれ、漁師の父親が海に出てから戻らなかったのをいつまでも待ち続け、いつしか父親を捜したいという気持ちから人命救助を志して必然的に潜水士の道を歩むことになる。 巡視船「しらは」の新米潜水士として初めて出た現場で……まあ、無茶やらかす性格ですから転覆して沈みそうな船へ「絶対連れて帰ります!」つって潜水班長の坂崎さんの指示を無視して行っちゃうんですね。 まあ新人君が無茶やってもどうにもなるわけがなく、坂崎さんにとっつかまえられ「チクショー!」って叫んでる時に上空にヘリが……。 それこそが羽田から文字通り特急で駆け付けてくれた特殊救難隊・通称トッキュー。 兵悟が「あれが噂の……」と見ている中、トッキューの面々というか真田と嶋さんは冷静にヘリからダイブ。 あの高さから降下ダイブ!? 信じられない。と兵悟は驚愕してましたが私もちょっと疑問……いや素直に凄いって思いましたけど、なんぼ特救隊(リアルトッキューの話をするときは以後こう呼びます)でも、あれってどうなの? ボンベ背負ってダイブとかねーだろ。怖すぎる。 なんてさっそく頭にクエスチョンマーク描いたりもしましたが、そこは素直に「嶋さんすげえええ!!」って思えばいいと思います。 真田も、まあ、凄いんじゃね?(酷) 坂崎さんはトッキューを見て「アイツなら大丈夫だ」と一言。 坂崎さんは真田とは潜水研修の同期だそうで。坂崎さんによると真田は最速でトッキュー隊長に駆け上がり、出動して要救助者を救助できなかったことはないという……その働きから真田は「神兵」と呼ばれているとのこと。 でもこのあだ名は以後無かったこと同然になるので忘れてOKです。 兵悟たちが出来なかった救助をトッキューは約一分でやりとげ……兵悟はあまりのことに驚愕。 まあ、いわゆる真田さんSUGEEEE状態ですが……ぶっちゃけて言うと、このレスキューに関しては後々分かったことですが、嶋さんが凄かったんであって真田は(略) や、別に真田が凄いでもいいんですけど。あとで説明しますがこのレスキューは嶋さんがいなきゃダメな場面だったわけで……。別に現時点で名前も割れてない嶋さんじゃなく素直に真田の見せ場にすりゃよかったのに、と疑問がつきません。 そんなわけで驚愕した兵悟は「あの人たちどうやってレスキューしたんですか!?」と坂崎さんに訊くけど「知るか!」と一喝。そして「そんなに気になるんならあそこへ駆け上がってみろよ」と言われ……兵悟は去っていくヘリを仰ぎ見るのだった。 この時点で初めて「なんで巡視船の潜水士が主役なのにトッキューってタイトルなんだ?」と普通に疑問に思っていたことは解消されました。 いずれ兵悟はトッキューに行くんだろうなーと思いつつ、しらはの面々は反省会もかねて居酒屋へ。 兵悟はトイレで「すごかったなーさっきの人……真田さん、だっけ?」などと思いながら用を足していたらなんと隣に真田が。 天候不良でヘリが引き返してきちゃってトッキューの面々はまだ佐世保にいたらしい。 しらはの面々はトッキューと話せるまたとない機会にすっかり舞い上がってしまいます。アイドル扱いですね。今回来ていたのは真田・嶋本・高嶺。しらはの面々はさっそく高嶺さんの優しさに感動(笑) 真田と坂崎さんは旧友なので、久々の再開を楽しんでいるようです。 ここでようやく初めて喋った嶋本進次さんの第一声をご紹介したいと思います。 しらはの潜水士にして兵悟のバディ(相方)を務める櫻井さんが一言こんなことを言っちゃいました。 「今日のレスキュー本当に感動しました! 中略〜やっぱりトッキューは度胸が違いますね!」 その物言いに嶋本氏はかなりカンに触った様子で一言。 「人をイチかバチかでやっとるようにいうなや、オレらは一分で救助できると判断したから行ったまでだ!」 いやー、ごもっとも。さすがトッキューさんっす! と言いたいところだけど、正直「何だコイツ」と思っちゃいましたね……。 いや、嶋さんの気持ちも分かるし正しいこと言ってるんだけど! ついでに言うと嶋さんは何故か私服で一人B系ボーイが混ざってるように見え……特救隊って出動の時はジャージっつーか支給服で行くもんっつーか最低限のものしか持って行かないはずなのに、コイツ何私服着ちゃってんの? と思ったり思わなかったり。 ま、まあこの漫画にそんなリアル求めてないから良いんだけどね! ていうか嶋本さん若っけえええ!(笑) 今見るとどこの少年だよ君は、と言いたい。まだ年齢決まってなかったのかなー、いやあ若い。 まあ嶋さん曰く今日のようなことは想定して訓練してるから、何も問題はなかったそうです。 「転覆船の周りは泡だらけで視界が悪かったのに、視界はどう確保したんですか?」 という兵悟の疑問にも嶋さんはアッサリと一言。 「ヘリの中で転覆船の青図を記憶した。視界は問題ないやろ」 ええええマジっすか嶋さんー! 初見の時、前のページで「うわあプライド高いガキやなー」と思ってた所にこの台詞。「うわープライドそのままエリートなんやなー」と理解。 個人的に図面引くのも覚えるのもめちゃくちゃ嫌いだったんで、取りあえずこの時点でこの関西ボーイの実力は何となく認めた私でした。 「じゃあ、要救助者の位置はどうやって分かったんだ?」 という坂崎さんの疑問に「角度を見て予測したんです」と高嶺さん。 具体的にどうなんだ、と話してるところで真田のとった行動は……。 「こうだ!」 と眼前にあった刺身の舟盛りをひっくり返して一言。 当然全員ドン引き。坂崎さんは「相変わらずマシンつかロボみたいなやつだ」と呆れ、高嶺さんと嶋さんは恥ずかしそうに片づけるわけで……嶋さんが喋って五ページ目にしてこの場面見て「ああ悪いヤツじゃないんだな」と納得。そういやしらはの人たちと腕相撲してあげてたしな。うん。でも私の嶋さんに対する第一印象はそんなに良くなかったのに今は大好きなんて分からないものです。 転覆船の傾き具合から要救助者が調理室にいると予測した真田隊は、青図を見てギリギリ進入できる小窓があることを確認し、嶋さんが現場に出向いた模様。 真田曰く「小柄で機敏な隊員はこういう状況下で抜群の働きをする」だそうで。 つまり今回活躍したのあなたじゃなくて嶋さんってことっすよね? と突っ込まずにはいられない(笑) 現場の潜水士が対応できないことをトッキューは技術と経験でカバーする、と真田は続け……感銘を受けた兵悟は一言。 「オレ、トッキューに入りたいです!!」 凍り付く一同。二巻へ続く。 一巻の私見ベスト台詞。 「絶対、連れて帰るんだ……!」 正確には台詞ではありませんが、初めての現場へ向かう兵悟の決意。以後の兵悟の決め台詞でもあるのでこれをセレクト。 □第二巻。 前巻の兵悟のKY発言の続きから。 その場は凍り付いたんですが、坂崎さんの「さ、飲み直すか!」で何とか持ち直します。ハラハラしてたらしき嶋さんはホッとしている様子。 しかしそれでも兵悟が噛み付いたので、坂崎さんは真田に「現実を教えてやってくれ」と一言。真田も「分かった」と了承して兵悟VS真田勃発。 まあ兵悟はけっこう凄いヤツなんですが、それでも真田の方が凄いので連戦連敗は当たり前で。 でも最後の勝負「潜水呼吸停止」。 結果兵悟の勝ちっつーか兵悟ブラックアウトするまで粘っちゃったので救助される羽目に……。 ちなみにこの時は坂崎さんが開始の合図取って、「よーい、テ!」って言ってますが、この言い方は海軍時代の名残ですね。 嶋さんはブラックアウトするまでやっちゃった兵悟を見て「潜水士やめさせたほうがコイツのためと違います?」と一言。 数ヶ月後に自らの教え子になって、更にそのあとには直属の部下になるヤツなのに……と思うと面白い(笑) でも、この時から嶋さんの苦労は始まってたんだな、と思いますね。兵悟は嶋さんにも逆らう時は逆らうしね。 逆に真田は「嬉しくないか? 人を助けると。ならトッキューはいいぞ」と兵悟を煽る煽る(笑) この時点で嶋さんは兵悟否定派、真田は肯定派。まあ、この頃の嶋さんはどこの少年?って感じだけど性格というか性質は変わってなくてやっぱ好きです。 ちなみに前回説明し忘れましたが、本作には橋本ユリちゃんというヒロインがいます。 昔兵悟と一緒に溺れかけたという過去があって、偶然兵悟に再会したユリちゃんは以後兵悟に少しずつ惹かれていくことになります。 そんなユリちゃんと西海橋へ出かけた兵悟は渦を見ながら「ここに巻き込まれたら誰も助からない」という話をします。 西海橋、自殺の名所ですね。ほんっとに凄い渦巻いてるんですよここ。何度か行ったことありますけど本当に怖い。 ユリちゃんはそんな西海橋から渦を見ながら「命がけのレスキューなんてやめたほうがいいよ」と。でも兵悟は「絶対連れて帰るし、俺も生きて戻る」と。 ちなみにユリちゃんは西海橋がそんなに危険な場所だとは知らなかったようで……遊覧船の船長やってるお父さんがいつもこの場所を通るらしく「大丈夫なのか?」と思っている所に雲行きが怪しくなって来ました。 嵐です。 悪いことに嵐になりそうなのに遊覧船は出港しちゃって、たまたまユリちゃんもそれに乗ってしまっていたんですね。 兵悟はなんかレスキューに燃えてて「レスキューしたい」て気持ちが一杯で、海難通報にもワクワクしてる状態。 でもユリちゃんが乗ってる船がヤバイと知って「俺がレスキューしたいなんて思ったからバチが当たったんだ」と激しく後悔。 ユリちゃんの乗ってる遊覧船は衝突座礁しちゃって沈没寸前で、ユリちゃんのお父さんである船長は自分を犠牲にして乗客及びユリちゃんを逃がします。 逃げたあとで再びお父さんを助けに戻るユリちゃん。が、荒れ狂う海でそうそう容易く戻れるはずもなく……兵悟たちしらはの潜水士一同に助けられてユリちゃんは先日「命なんてかけなくていい」って言った手前こんなこと頼めたギリじゃないけども父を助けてくれと懇願。 兵悟も了解し、またまた潜水班長の坂崎さんの指示を無視してユリちゃんの父親を助けにいくのだった。以下三巻へ。 第二巻私的ベスト台詞。 「俺がただ一つ他人に自慢できるもの……それはお前だ、ユリ」 お父さんがユリちゃんを逃がす前の台詞。 嵐の来る描写といい、簡易すぎるレビューでアレですがほんと面白いですよ。 □第三巻。 船長を助けに戻った兵悟。無事船長を見つけるものの、船長は腕が何かに挟まって動かせない状態。 頑張っても抜けないので兵悟、「済みません、折ります!」とバキッとやっちゃった……。 これは、正直「案外冷静だな兵悟」と思いました。見てるのには痛々しいんですが、これしか方法がないならこうしなきゃいけない場面で兵悟の判断はとても正しいです。 しかしそうしてるうちにも遊覧船は流され、あの西海橋の渦の方へ……。 何だか酸素もなくなってきてヤバイ状態の所に何故か突然サナダマンが。 どうやら佐世保保安部がまたまたトッキューに出動要請したらしいです。 また佐世保っすか?はのちの嶋さんの台詞ですが、激しく同じ思いです。特救隊ってあんま九州のほうには来ないのにね。 真田のもってきたマスクで船長は取りあえず息を繋ぎ、兵悟も酸素を確保できたんですが、真田に「俺にはお前も要救助者に見える」と一言言われて唖然。 ついでに船長の手首が折れてることについても指摘され「あんなことしちゃいけなかったんだ!」と後悔するんです。が。真田はこう言いました。 「それでいい。どんな犠牲を払ってでも命だけは守り抜く。それがレスキューだ。お前と要救助者が生きてここにいる、それでいいんだ」 真田のくせにまともなこと言ってやがるぜ……。 聞いた兵悟は泣きながら「はい」と。気が緩んでしまったんでしょうね。 しかし生きはよいよい帰りは辛いとはこのこと。 「甚……兵悟を死なせないでくれ」という坂崎さんの願いは届くのでしょうか? あ、ちなみに甚ってのはサナダマンの名前っす。 せめて坂崎さんが「甚、兵悟と一緒に戻ってきてくれ」と二人を心配してくれれば良かったのかもしれませんが、真田は絶対大丈夫という信頼感が今回は仇になっちゃいました。 ガスを吸いすぎた真田は頭クラクラしちゃって兵悟たちと一緒には戻れず「二人で戻れ」と指示。 兵悟は「絶対助けに戻ります!」と誓いつつ船長をつれて一旦海上へ。 でももう一度ボンベを持って「行かなきゃ!」と言っているところに真田と一緒に出動してきたらしき嶋さんが立ちふさがって。 「何があった!? 隊長が船内に取り残されるなんてミスするはずないやろ!」 と。 兵悟から状況を説明されて愕然とする嶋さん。船は今にも渦に捕まりそうな状態で――それを見た嶋さんの判断は、出動しない、ということでした。 つまり、真田を見捨てるという選択を瞬時にしたんですね。 生きて帰るのがトッキューの誓約。だから「無理だ」と判断したら行けない、と。 しかし兵悟はそんな嶋さんらを横に「絶対真田さんを連れて帰ります!」と止める嶋さんたちを振り切って一人荒れ狂う海へ逆戻り。 そうして船は沈み……誰もがもうダメだと思ったときに「潮止まり」が起こって海が穏やかになりました。 坂崎さんも嶋さんたちも直ぐさま潜って無事兵悟と真田を救出。 嶋さんは必死に「隊長、起きて下さいよ!」と呼びかけ続けて……真田は意識を取り戻しました。 坂崎さんに状況を聞いたら「お前も含めて」全員無事だ、と返され……そうか、と笑います。 「また、お前らとレスキューできるんだな」 そう言われた嶋さんはもう感極まって男泣き。お前ほんと涙脆……いかんお前って言っちゃった。ほんと嶋さんは涙脆いっつーか、熱いよなぁ。これが10数年前はただの千葉のヤンキーだったのに……(笑) まあ、嶋さんは感動してるけど、坂崎さんはキレる寸前だったわけで。 兵悟と真田に怒鳴る怒鳴る(笑) でも海の気まぐれで運良く助かった二人は、まだ海の神様がレスキューやれって言ってることだ……って言ってその場を締めました。 兵悟はこれを機に、本格的にトッキュー行きたいと思うようになります。 が、現実はやはり甘くなく……。 兵悟は一週間の謹慎くらったあげく、上司の坂崎さんは三ヶ月の減俸処分。 うわあ坂崎さん可哀想すぎる……。 一方、羽田に戻っている途中の真田たち。 飛行機から風景を見つつ、助かった命だから今日は風景が綺麗に見えるのかなーなんて話す真田と高嶺さんの声に嶋さんのコメカミがヒクヒク。 ついに耐えられなった嶋さんは真田の元へ。 「今回の件、自分の判断は間違っていたとは思えません!」 とね。すっごい気にしてるんですよね真田見捨てようとしたこと。ほら、根が優しいからさ。 「もう一度同じことが起こっても、やはり自分は救助には行かないと思います!」 と続けると真田は笑って「それでいい」と。 すると嶋さんてばまた泣きそうになって頭さげて涙を見られまいとしてか速攻自分の席に戻っちゃいました。 やー、ほんと熱いよね嶋さん。これが十数年前は千葉の(略) や、でも、真面目な話……嶋さんの過去だけは、設定変更したんじゃね?と思ってます。繋がらないよ、いくらなんでも。別にいいけど千葉のヤンキーでも。 まあ、真田は真田で「だが、また同じことが起こってもアイツ(兵悟)だけは来るだろう」なんて思ってます。 ちなみにこの場面で初めて嶋さんの名前が「嶋本」であることと、あだ名が「シマ」であることが判明しました。 兵悟は坂崎家に出向いて、まず奥さんにDO・GE・ZA。 これがまた綺麗な奥さんでいい人なんですわ。兵悟はほんと良い上司持ったと思いますよ。坂崎さん最高。 坂崎さんは訪ねていた兵悟に自分の昔話を語って聞かせます。上司の命令を無視してレスキューやって死にかけて腰に爆弾を抱え、真田と約束してた「一緒にトッキューへ」という夢は潰えてしまったことを。 「お前みたいなヤツはもう面倒みれん! だからトッキューへいっちまえ!」 と坂崎さん。今の兵悟で無茶をするなら、無茶じゃないスキルをトッキューでつけてもらってレスキューしろということでした。 兵悟は「俺が坂崎さんのかわりに真田さんの背中を追います!」と。 まあ、いい話なんですが……坂崎さんのぶっちゃけ話のおかげで「真田は七年前トッキューのルーキーだった」ということが判明しました。 ちょっと逸れますがここからサナダマン及び嶋さんの年齢を検証してみたいと思います。 真田保大卒業(22歳)、すぐに潜水研修受けて潜水士受かって現場出て一年(23歳)、23歳でトッキューに行ったとしてそれから7年だと三十路ってことで、一つ下の嶋さんはまだ二十代ってことに……いやあああそれは絶対違うと思うーー!! だって、真田がストレートに近い感じでトッキュー行って七年なら、一浪してる嶋さんはストレートでもトッキュー歴五年てことで。五年で教育係数年やってるってのは違うでしょ。 てことで……私の中で真田がトッキュー歴七年なら嶋さんは六年てことになってます。これだとまあ三年目から「教官」やらせてもらって三年経ったってことでなんとか。 真田は後々語りますが親友の伊藤さんのこととか色々あったので、トッキュー行ったの実はけっこう遅かったんだと思います。しかも「七年前に新人」てことはもう研修は済んでるということなので実質八年前! ということでも一回計算。24歳でトッキューへ→八年経って32歳。 真田が32歳ってことは嶋さんは自動的に31歳なので、これで良し!と(笑) よかったよかった、もう異論は認めないぞ(笑) や、だって真面目な話真田は「最速で隊長」になったらしいので。それを考慮するとですね……隊長になるにはそれなりの階級が必要です。 真田は保大出なので、まあ隊長に必要な階級に昇格するには最低五年必要。なので27歳以降でなければ隊長にはなれない。 最速ということは、どんなに速くても二年目で副隊長、三年目で隊長でしょ? そうすると昇格と同時に隊長にも昇格したとして27歳が三年目。つまりトッキュー入ったのは25歳ということになり……(笑) ほら、やっぱり24歳くらいでトッキュー入り、四年目に隊長くらいが打倒でしょ? 本筋に戻して。 海保には競技会というものがあります。リアルであります。で、その競技会でトップを取ったものはトッキューに推薦される。ということでロード・オブ・ザ・トッキューやってる兵悟にはまたとないチャンスが巡ってきます。 鹿児島海上保安部「ぶどう」vs福岡海上保安部「らいこう」vs佐世保海上保安部「しらは」。 万年ビリ九州最弱のしらはは果たして優勝できるのか……? ということで特訓の日々ですが、兵悟は坂崎さんに鬼トレやらせられてるせいかぐんぐん伸びてます。 そんな折り、兵悟のバディの櫻井さんから突然「バディを解消したい」と言われ……。以下四巻へ。 三巻私的ベスト台詞。 「我々は、出動しない」 西海橋でヤバイ状態なのを判断しての嶋さんの台詞。 なんか嶋さんは話すたびに驚かされるキャラだった気がします。今の嶋さんを見るとすごく嶋さんらしい台詞なんですけど……、今にして思うとどれだけ苦渋の決断だったのかな、と。 それだけに男泣き場面はくるものがあるし、副隊長としての責任とか、本来の慎重な性格とかがもの凄く現れていた一言でもあります。 とても正しい判断で、でもきっと読む人には「え……?」って思われちゃう場面で。まあ何が言いたいかというと嶋さんカッコイイということで(笑) |