+ 犬夜叉殺生丸感想 +
「手を組んだ奈落と殺生丸」 |
この回は凄く面白いです!一般的に見て! 殺生丸が出ていて一番お勧めの回は…と言われたら私は迷わず今回のを推します。(いやそもそも殺生丸自体滅多に出ないんで、全部観てもらって構いませんが/笑) 作監は評判があまり良くない方みたいですが…私は犬夜叉の作画自体が気になったことは一度もないです(^^; 殺生丸もいつも一定以上にちゃんと美形に描けてるし(←美形は難しいので凄いと思う)…そもそもあまり犬夜叉は絵で萌えてるわけじゃないので。 犬夜叉よりもヒカ碁の画の乱れの方が百倍気になるってもんです(苦笑) さて、以前も言ったとおりアニメだけ観ていればアニメキャラとして素で「殺生丸カッコイイ!」と言えると思うんですが、何分いくらキャラが違うと分かっていても元の原作の彼を知っていますので、色んな所でもの凄く笑えるんですよね。 そんな今回の殺生丸。 田舎侍集団が帰路につく中、お決まりのBGMでご登場。 十分に侍を引きつけてからガバっと爪で一瞬にして侍集団を一蹴します。 カッコイイ…カッコイイんですが。 夕焼けを背にに佇み、敵が自分に気がつくのを待ち、上斜め45度、しかも夕日をバックに腕を掲げて…という動作は何と申しましょうか、カッコイイ自分を演出しようとしてると言えばいいんでしょうか…。 もしかして何度かリハーサルしてませんか? 「夕日に一番映えるのはこの角度」 「敵がくるのを待って格好良く振り返るべし」 とかそんなこと思ってませんか? と疑いたくなるほど自己演出の匂いがプンプンします。 …・冗談ですが。 冗談ですが上記のような視点で観てしまうと折角の見せ場も恰好の爆笑シーンに早変わり(苦) 原作を知ってるが故の苦痛…いや、面白いからオッケーですが。 そんな殺生丸の所に奈落が表れて、四魂の欠片を仕込んだ人間の腕を殺生丸に差し出します。 この人間の腕なら鉄砕牙を掴める、という事に惹かれてか殺生丸はその腕を受け取りました。 いつも通り(?)弥勒のインチキお払いで宿にありつく犬夜叉一行。 そこに殺生丸がやってくるわけですが…大きな妖力を察知した犬夜叉に対して弥勒は「逃げましょう!」と一言。 加えて「だってでかいんでしょう?無理です、無茶です、自殺行為です」と百面相をする弥勒が面白かったです。 何故かこのオリジナルはファン受けも良さそうですし、これを観た従妹も笑ってましたし、かなり印象に残ってます(笑) 鬼(?)に乗ってご登場の殺生丸(&邪見) 挨拶代わりに犬夜叉達に向かっていきなり毒華爪! ご挨拶だなー、素敵だけどさ(^^; 来るなり犬夜叉に相変わらず動きが鈍いとごもっともな忠告をした後、抜けと喧嘩を売る殺生丸。(冷静だから分かりにくいけどめちゃめちゃ喧嘩売ってますよね?) 犬夜叉も喧嘩っ早いので直ぐ応戦。 …つーか、この兄弟思いっきり喧嘩っ早いですよね(^^; 静と動に別れちゃいるけど、2人ともそっくりだよ(笑) 今度は腕たたっ切る位じゃすまさねーと鉄砕牙を抜いて飛び交った犬夜叉ですが、何度振り回しても軽く交わされ、冷静に 「犬夜叉…きさま全く鉄砕牙を使いこなしてないではないか、大きな刀に振り回されおって」 とまたまたごもっともな忠告。 その言葉にカチンときた様子の犬夜叉ですが「太刀筋が丸見えだ」とアッサリ殺生丸に間合いに入られて腕を捕まれます。 この腕を掴む動作も格好いいんだなー、右手を出したと思ったら一瞬でシュン!と犬夜叉の間合いに詰め寄ってガバッと腕を握る! 音楽ともバッチリあってて本当にカッコイイです。 腕を捕まれた上に爪の毒で腕を溶かされかけた犬夜叉、鉄砕牙を離さず両手で持って鉄砕牙を押し戻します。 この時殺生丸は「イヤなヤツだ」って言うんですが…これは原作でも思ったんですがどういう意味なんでしょうか? 素直に鉄砕牙を離さなかったからイヤなヤツなのか兄貴の言うこと聞かないからイヤなヤツなのか…そもそも原作限定ならばあの殺生丸に「イヤなヤツ」なんて思ってもらえるなんてちょっと特別なんじゃ(笑) それともあんまり意味なんかなくて、片手の自分に両手でもって押し戻してきたからヤなヤツなんだろうか(^^; まあ、そもそも父の鉄砕牙で兄の腕切り落としてあまつさえ殺そうとするなんて(本人は登場するまで死んだと思ってたし)状況考慮しなきゃヤな弟ですよね(笑) で、押し戻した鉄砕牙を交わして爪の鞭ではじき飛ばす殺生丸。 はじき飛ばされた鉄砕牙を奈落からもらった人間の左手で掴みます。 ここからが凄い! 鉄砕牙を掴んだ殺生丸はそのまま変化した鉄砕牙を振るうんですが、この振り方が凄い! 掴んだと同時に華麗にターン! カメラはその華麗な動きを一分の隙もなくかつ最高に美しく捉えようと、最初は引きで靡く髪、バレエダンサーのような安定したターンを写し、周り終わった後は殺生丸の美しいアップで閉じた瞳を開くまでを写し、最後に力強い剣さばきを捉えてました。 やっぱり自己演出の香りが…! そのターンは必要だったのでしょうか兄上…。 とても素敵でしたけど。 流石美形なだけあって様になってますし、お美しい…・が、爆笑モノです。 やはり原作を知っていると駄目ですね(笑) 素でみれば元もとアニメの彼は気障っぽい人だし気にならない…むしろカッコイイんですが。 さて、手始めに華麗な剣さばきで犬夜叉達を怯ませた後、「よいか犬夜叉…一振りだ、一振りで百匹の妖怪をなぎ倒す!」と鉄砕牙の本当の使い方を弟に見せる兄上。 親切ですね!わざわざ使い方を教えてあげるなんて!(笑) 「これが父の牙で作りし刀の真の威力だ」 とも言ってますし…うーんやっぱり親切(苦笑) いやいや、そんな事よりこの見せ方もなかなかに凄い。 邪見に山の妖怪を追い出させてそれを一蹴するんですが、 3方向からのカメラワークでその瞬間をバッチリ映してくれました。 いやー、凄いね殺生丸!派手だね流石に。 魅せてくれるぜ兄上! つーか、片手で(しかも左)あんな遠くの妖怪…しかも山まで消し飛ぶって相当な怪力ですよね。 犬夜叉なんか風の傷・爆竜派共に極めた後に鬼首城で「ち…とどかねぇ」と少し離れたところの鬼も風の傷で倒せませんでしたから。 顔に似合わずマジで怪力です。 思えばいつも両手相手に片手で余裕だからなー…闘鬼神も片手で振るってますしね、素直に凄いっす(^^;(やってみれば分かると思いますが、剣を片手で扱うのはめっちゃくちゃ力いるし難しいです) 鉄砕牙の威力に言葉を失う犬夜叉達、もう黙ってはいられないと弥勒は風穴を開くつもりで前へ出ます。 …つーかさ、よくよく考えれば弥勒は殺生丸を吸い殺す気だったんですよね? 同行者の兄貴だぞー、主役側のくせに(苦笑) ここはひとまず大鬼(?)を引き連れて邪見が前に出てたんですが、一応殺生丸も風穴が開くと同時に危険を察知してか飛び退いて鉄砕牙をつっかえ棒にして構えてるんですよね。 …あれって鉄砕牙がなかったら一応やばかったって事なのだろうか(^^; まさかなー…(汗) 吸い込まれかけて慌てて半なき状態で「うそ、止めて」と言う邪見が可愛かったです(笑) 弥勒の風穴は、前もって奈落にもらっておいた最猛勝で塞いだわけですが…最猛勝が巣から飛び散るシーンも原作より派手で良かったですね。 殺生丸がフワっと真上に巣を投げ上げ、巣オンリーを映してそこから一気にバッと最猛勝が飛び出すという見せ方は良かったと思います。 最猛勝の毒によって弥勒ダウン。 犬夜叉は鉄砕牙を奪われ、弥勒も使えない。 しかも相手は只でさえタチの悪い殺生丸。 ピンチです。 でも番組的には盛り上がってきました(笑) 流石「戦慄の貴公子」、こういう場面は奈落なんかより全然ハマってます。 「飛刃血爪!」 と一瞬殺生丸の気を反らせるための攻撃をしかけ、攻撃を殺生丸が鉄砕牙で防いでる隙に動けなくなった弥勒を庇いながら取りあえず逃げる犬夜叉(と七宝)。 一旦倒れて動かなくなった鬼の後ろに隠れます。 しかしすぐそこまで殺生丸は迫ってます。 本当に、何というか静かな迫力がありますよね殺生丸は…ゆっくり歩いてきているだけなのに絶望感いっぱいというか。 「あの野郎が鉄砕牙を一振りしたら終わりだ…」 と冷や汗を流す犬夜叉。 「これまでだ…死ね!」 という言葉と共に下から上へシュッと鉄砕牙を振り上げた殺生丸。 ここでCM…。 見事な切り方だー…今回はホントに良いなあ。 ここは音楽もバッチリだったし。 それにしても成田さんの「死ね」はいつ聞いても痺れますね。 CM明け。 鉄砕牙を振り上げたと同時に、大鬼はボロボロに崩れ落ちます。 つーか絶対手加減してますよね殺生丸。 威圧感はあるものの、常に気怠そうだし…さっきも刀を振り上げはしましたが、ホントにスッと振り上げただけで全然力を入れてるように思えません。 …・本気で弟殺す気があるんだろうかこの人(^^; どう考えても、先程見事な3方向カメラワークで見せてくれた妖怪百匹薙ぎ倒しの方が気合い入ってましたよね(笑) まあ、その辺は余裕からかもしれませんが。 大鬼が盾となって何とか犬夜叉達は無事でした。 鬼の残骸の中から犬耳がピョコンと出てくる部分なんか細かいなー。 しかしこの出てきた犬夜叉に対して兄上のセリフがまた一段と凄い(^^; またまた歴史に残る電波セリフを飛ばしてくれます。 「フ…つくづくバカなヤツだ。逃げ隠れしてもよいのだぞ?お前にとってそれは恥ずべき姿ではない。この世に生きるお前の魂こそ、恥辱の極み。」 恥辱の極み…って。 一応あなた様の弟なんですけどねー…・大丈夫かなこの人(笑) あんまり私を笑わせないでください。 まあそこはそれで別に構わないんですが問題はその後です。 それに対して犬夜叉、 「ヘッ…うるせぇぞ、刀一本手にしただけでペラペラと随分口が滑らかになりやがって」 とか何とか言うんですが、 アンタも初めて鉄砕牙を手にしたときはペラペラとまるで別人のように口が滑らかになってましたけど? 思いだして下さい。→これを キミ、かなりの電波飛ばした上に実兄に説教までしてましたよね確か。 とても人のこと言えた義理ではありませんよ犬夜叉君。 兄上のセリフなんてキミに比べば短くてカワイイもんじゃないか(笑) そして人に口が滑らかになってどうのと言った犬夜叉、更にセリフが続きます。 「こっちからも忠告しといてやらぁ!しとめるときは一発で仕留めとけってんだ!でないと余裕こいてた大口がへの字に曲がって血反吐はいても、しらねえぞー!!」 と言い終わるや否や殺生丸に飛びかかる犬夜叉。 それをヒラリと交わし鉄砕牙を振り上げ殺生丸が返した言葉は… 「全てが、くどぉぉぉーい!!」 アンタら兄弟コントでもしてるんですか? いい加減にしてくださいよキミタチ。 さっきから笑いっぱなしで腹痛いです。 初めて見たときは本気で笑いが止まりませんでした。 今でも気を抜けば間違いなく笑います…。 いや、兄上は何も間違ってませんよ。 確かに先程からクドイですよね犬夜叉。 あの忠告はあながち間違いではないんですけどね…でも、たいていの場合兄上は敵は一発で仕留めてますので、別に犬夜叉に忠告されなくても…ねぇ(何だ) ま、よく喋る兄弟と言うことで。 鉄砕牙を鉄砕牙の鞘で受け止める犬夜叉。 ここでも「そんじょそこらの鞘じゃねぇ、今見せてやるよ、てめーの頭かち割る所をな!」「鞘か…何が鞘だ」と兄弟ゲンカの延長のような会話をしながら戦ってます。 いやいや、実際は思いっきり緊張感漂ってるんですけどね…ギャグとしても見られると思います。原作を知っていれば。 …いや、ごめんなさい。 ギャグと言うよりは原作を知ってるが故にギャップで笑えるんですよね(^^; ここの争いで良いなと思ったのは、ずっと後ろに飛び退いた犬夜叉に殺生丸が詰め寄る所です。 犬夜叉が着地するとほぼ同時に一瞬で犬夜叉の所に詰め寄るんですが、全体像の引きからシュン!と画面いっぱいに殺生丸のアップになるんです。 いかに素早いかというのが良く表れていて凄く好きな場面です。 やっぱり殺生丸はこうでないと…! 犬夜叉の鞘を振り払った殺生丸。 「一振り…後一振りだ」 とおもむろに鉄砕牙を高く翳します。 と、そこへかごめの矢が鉄砕牙にクリーンヒット! 鉄砕牙の変化が解けてしまいました。 「殺生丸!今度は身体にあてるわよ!!」 とかごめが弓を構え、全員が驚いている所で次回へ…。 (かごめの弓のシーンはカメラ2方向だったんですよね…殺生丸は3方向だったのに/笑) うーん、今回はコンテが本当にカッコ良かったしテンポも良かったし引きもバッチリだし面白かったです。 散々上記でネタに走りましたが…ホントはすごくカッコ良い演出なんですよ。 一歩引くと思わず笑ってしまうような演出が、中に入って観てみるとすごく良い。 これぞ池田演出!大好きだ池田監督!! 台詞回しも絶妙…いや、もうホントに監督が好き。 詳しく書きませんでしたが弥勒の風穴のシーンや、七宝の何気ない活躍のシーンも良かったです。 風穴は格好良かった。 風穴発動中の殺生丸の髪のサラサラ具合も良かった(笑) 髪の動きも犬夜叉に対して、フワッとというかサラっとというか…動きがしなやかなんですよね。つくづく関心。 余談。 邪見が「危うく殺生丸様に殺されるところだった…」と1人頭を抱えている所を弥勒が捕まえるんですが、この頭を捕まえられて怯えた感じの邪見がもうめちゃくちゃ可愛かったです(><) あー…邪見ラブ。 |
「帰れかごめ!おまえの時代に」 |
鉄砕牙の変化を解き、ピンチを救ったかごめ。 「殺生丸!今度は腕…左腕をぶち抜くわよ!見える…四魂の欠片っ!!」 と、意気込んで矢を射りますが、アッサリ交わされ…おそらく邪魔者視されたんでしょう、ピッと爪を伸ばして逆に殺生丸がかごめに襲いかかろうとします。 が、慌てて犬夜叉が猛スピードで「お前の相手は俺だー!」とか言いながら追ってきたので、殺生丸、空中で方向転換。引き返します。 が、予想外のスピードに犬夜叉の爪を完全に避けきれず顔に傷を負ってしまいました。 「速いな…その女の事になると」 と不敵な笑みを漏らす殺生丸。気障だなぁもう(笑) このセリフを聞いて殺生丸は成田さんで良かったと改めて思いました。 何てステキなんだろう…言い回しといい声といい、誰かの声をこうも純粋に良いなと思ったのは初めてです。 更に変化を解かれた鉄砕牙を見やって 「たかが人間の放った矢で変化を解かれるとは」 と納得いかないような表情を浮かべるんですが、その後少々自嘲気味の苦笑を漏らして、 「…どうやら好いてはくれぬらしい。」 と刀に語りかけるように言う殺生丸。 もー、アナタ格好良すぎ!! なんでこんなにも気障な描写が似合うんだろう。 刀を口説いてるんですか兄上…(笑) フラレちゃいましたね。私だったら落ちるんですけどねー(笑) こう言うのも殺生丸だから許されるんですよね。 例えば犬夜叉が同じように刀に向かって「どうやら好いては〜」とか言ったところでギャグです。 (※もう分かってると思いますが、原作の殺生丸はまかり間違ってもこんなセリフを言うような人じゃありませんよ) かごめにここはもういいから弥勒の方を頼むと言って、再び殺生丸の所に戻る犬夜叉。 殺生丸が人間の腕を四魂の欠片で繋いでいる為、鉄砕牙を扱えた事を見抜きます。 「読めたぜ…」とコナン(むしろ新一/笑)や金田一が犯人を追いつめるようにからくりを解いた犬夜叉ですが、そこは流石に殺生丸。その程度で焦るわけがない(笑) 犬夜叉の話を聞きながら、更に不敵な笑みを浮かべます。 もー…つくづく格好良く演出してくれるんだからなあもう。 これだけカッコ良くみせられると反感買いそうなものですが、それがないのはあの圧倒的な強さ故かな。 殺生丸だから許される芸当なんだろうなー(^^; 四魂の欠片も手に入って一石二鳥だと飛びかかってくる犬夜叉に「フ…私の左腕に触れられるならばな」と余裕の殺生丸。 刀は使えないので、毒華爪、爪鞭、パンチで応戦。 出たよ殺生丸の右ストレート! 私の一番好きな殺生丸の攻撃法はパンチだったりします(笑) 一瞬で相手の間合いに詰め寄り、バシっと右ストレート! 男だねー、やっぱ男は拳で語ってなんぼだ。 これが好きな理由は、一番単純明快だからです。刀に頼らず妖力に頼らず…本当に身体のみを使った攻撃。 普通武器持ちや妖怪相手にはやらないんでしょうけど、そこは怪力だからなせる技なんだろうなー…。 まあ、そんな感じで余裕で応戦する殺生丸ですが、不意にかごめの矢が当たって殺生丸の鎧を砕きます。 やっぱり驚く殺生丸と犬夜叉。 本当は左腕を狙ったんだけどと更に弓を引くかごめ。 一応今は状況として丸腰対丸腰…ひいては一対一で戦っていた殺生丸と犬夜叉。 そこに横やりを入れられて少々不機嫌になった様子の殺生丸。 「犬夜叉、止めさせろ…半妖とはいえ妖怪の血を持つお前が死に際に人間ごときの加勢を受けてくれるな」 と静かに言い放ちます。 流石プライド高い…。武士だね、アニメ殺生丸は。 そして微妙に偉い(^^;私が殺生丸ならこの時点でキレてそう…(苦笑) まあ、でも怒ってたんでしょう。 犬夜叉もそれを感じ取ってか、かごめにもういい、と呼びかけます。 が、次こそ当てると矢を放つかごめ。 …あーあ、やっちゃったよ。 今度は弓を避けず、無言で自分に向かってくる矢を中指と人差し指で挟んで止め、ジュッと爪の毒で溶かす殺生丸。 いい加減怒ってることでしょう。 私でもウザくてキレてますって。 丁度抑えられていた鉄砕牙の妖力が戻りはじめ、殺生丸はかごめに向かって 「邪魔というのがわからんのか!」 と大鬼を吹き飛ばした時より気合いを入れて鉄砕牙を一振り。 良くやった…主役サイドには悪いけど良くやった殺生丸よ。おそらくこの場に限っちゃアンタは正しい。 すぐさまかごめの所に犬夜叉が駆け寄り、剣圧で吹っ飛ばされるかごめを庇います。 が、衝撃が強く、地面に叩き付けられた時の衝撃でかごめは気を失ってしまいます。 それを見て 「かごめまで…許さねぇ」 と呟く犬夜叉。 アンタ、それは逆ギレってもんじゃないのか…? どう見ても、何度見てもこれについてはかごめに非があるように見えます。 更に私は一応殺生丸側から見てますので大体殺生丸よりの意見になります。 殺生丸は別に最初からかごめに危害を加えるつもりはなかったんですよ。(アウトオブ眼中です) それなのに何度も一対一の戦いに横やりをいれて…それだけでもウザイのに二度も許してるじゃないですか。 許してるというか…忠告してますよね。 邪魔するな、止めろと。 仏だって3度までなのに殺生丸は結構我慢してましたよね(^^; (※しつこいですがこれはアニメに限ってのことで、原作じゃ殺生丸に好意的に見ても明らかに殺生丸が悪いです/笑) そもそも自分の身も自分で守れないのに戦線に出てくるもんじゃないです。 その上、かごめはいつだったか、犬夜叉と殺生丸が戦ってる時に加勢をした邪見を「卑怯者!」とか言って踏みつけてるんですよ? 思い出して下さい、→これを アンタのしてることは邪見と同じ行為だと思うんだけど…。 それも何度も何度も…。 まあ1度目はカッコイイと思ったし、2度目も許容範囲なんですけどね。 忠告後の3度目は流石にくどいっすよ。 まあ、そんな感じで逆ギレする犬夜叉(^^; 私には逆ギレにしか見えませんが物語的にはかなり盛り上がってます。 やっぱり殺生丸の力というのは圧倒的で絶望感が漂います。 音楽も盛り上がって、緊張した空気が走り…まさに戦慄が走ります。 完全に妖力が戻った鉄砕牙を、不敵な笑みで犬夜叉達の方へ剣先を向ける殺生丸。 やっぱりこんなポーズも様になってます。 同じようなポーズを映画で瑪瑙丸がやってましたが、あれはギャグでした。 やっぱり殺生丸は格が違いますね(^^; ここの演出も威圧感があります。 風に殺生丸の髪が揺れて、笑みを漏らしながら剣を持つ殺生丸は音楽も手伝ってマジで恐ろしいです。 「あのやろうが鉄砕牙を一振りすれば終わりだ…」 と犬夜叉達は絶体絶命。 犬夜叉は弥勒にかごめを連れて遠くに逃げるように言います。 「逃げられるものか…」 と剣を振ろうとする殺生丸に 「振らせるかー!」 と飛びかかる犬夜叉。 音楽も盛り上がり、まさにクライマックス! 今まで犬夜叉はアウトオブ眼中で観てましたが、ちょっと見方を変えればかごめを守るために身を呈して殺生丸に飛びかかる様子はなかなかカッコイイです。 (とは言え、行動原理が常に女の為の犬夜叉より力の為、強さの為が行動原理の殺生丸の方が少年漫画的にカッコ良く映っちゃうんですが^^;) 剣圧を受けて傷を負いながらも殺生丸の懐に入り込み、腕を掴んで刀を押し戻す犬夜叉。 が、 「泣かせるな…仲間の逃げる時を稼いだつもりか!」 と爪で背中から貫かれてしまいます。 あーあ、敵に背中を晒すから(^^; 明らかに致命傷を負った犬夜叉に、殺生丸は 「言い残すことがあれば聞いてやろう」 と言います。 うーん、やっぱり武士やねー(笑) 所が犬夜叉はただ殺生丸の腕を掴んでいただけではなく、左手を引き裂いていたんですね。 手首をもぎ取って鉄砕牙を取り戻した犬夜叉。 が、やはり傷は深いようで鉄砕牙を構えたまま座り込んで気絶してしまいます。 「気絶しおったわ」 と何気なく邪見が犬夜叉に近づくんですが、途端に鉄砕牙が反応して危うく真っ二つになるところでした。 殺生丸がそれ以上前へ出るなと忠告しなかったら、死んでましたね邪見(^^; 「こいつ…気を失ってはいるが、私が間合いに踏み込んだら確実に刀を振りきってくる」 といささか悔しそうに犬夜叉を睨む殺生丸。 が、そこは切り替えの早い彼です。 「帰るぞ邪見。鉄砕牙を我が手に出来ぬ以上長居は無用だ」 とアッサリ引き返します。 殺生丸なら間合いに踏み込まなくてもいくらでも殺す方法あるでしょうし、出来るんでしょうけど、やっぱり殺さないんですね(笑) この時相手が弟ってのがあるかないかは分かりませんが、基本的に卑怯なことが嫌いだったり潔かったりと…あの割と正々堂々とした武士道精神がカッコ良さの秘訣でもあるのかな。 殺生丸が去って、かごめが無事だったことを悟った犬夜叉が倒れ込むところでCM。 CM明け。 空中を移動中の殺生丸と邪見を最猛勝が追ってきます。 おそらく狙いはこの腕に仕込んだ四魂の欠片だ…と殺生丸、金さん脱ぎで生肌を披露! うーわー、かごめの裸で男が悩殺されるならこっちは女を悩殺ですね。 悩殺された人? ハーイ!(寒) 原作を読んだときも思いましたが、華奢に見えるのに凄い筋肉質で腕太いんですよね。 胸板もなかなか厚い…さ、流石は殺生丸さまです。 着物を脱いで腕を見ると、何と四魂で繋いだ腕が身体に向かって伸びてきていました。 「危うく腕に喰われる所だ」 と繋いだ腕をもぎ取って投げ捨てる殺生丸。 その投げ捨てた腕から四魂の欠片を取り返すと最猛勝は引き上げていきました。 最猛勝から欠片を受け取った奈落。 「チ…殺生丸め、しくじったか」 などと呟いてます。 が、背後にスッと殺生丸が立って慌てて飛び退きました。 気配も感じさせず近寄るなんて流石は殺生丸。 コケにされた殺生丸は、爪で奈落を引き裂くんですが…逃げ足は素早く取り逃がしてしまいました。 「また犬夜叉を殺す思案がつきましたらお訪ねするやもしれません」 と言い残して消えます。 「つくづく喰えないヤツだ…」 と奈落の消えた空を見上げる殺生丸…。 結局奈落と殺生丸の計画は失敗に終わったわけですが、犬夜叉の傷は深く一行は一旦村へ戻ります。 八に乗せてもらって村まで帰るんですが、この帰る間に挟んである犬夜叉の回想がなかなかお気に入り。 桔梗が犬夜叉の爪に引き裂かれた事を思いながら「俺じゃねぇ…!」と言っている所なんですが、音楽が緊張感あって不気味で雰囲気ありました。 やっぱり桔梗が出てくると締まるなー、と思いつつ。 村へ戻って、かごめを「お前は元の国へ帰れ」と追い返した所で今回は終わり。 この二話は好きな話なのでまた長くなっちゃいました…(^^; 長い割に殺生丸の事しか書いてませんが、弥勒や七宝や邪見の見せ場も勿論ちゃんとあります! この二話は本当にお勧めなので、機会があれば観てみて下さい。 |
「鉄砕牙と天生牙」 |
制作中。 |
Vol.1 Vol.3