意地悪な彼





亮の彼女になって数ヶ月、恋人らしい事、一度もせずに


卒業・・・・どこの高校行くのかも知らない・・・教えてくれない


私って本当に亮の彼女??

















「渋沢君!亮知らない?」

「知らないけど、のクラスにいないのか?」

「いないから聞いてるんだけど・・・」

「そうだよな・・・・」

「しーぶさわさ〜ん!!卒業おめでとーッス!!」

藤代はずかずかと渋沢のクラスに入っていった

「藤代君、亮、見なかった?」

「三上先輩ッスか?たしか・・・体育館前で女の子に捕まって・・・」

渋沢は藤代の口を塞いだが後の祭りだった

「ふーん・・・体育館、ありがとうね」

ニコニコと氷の笑みを2人に見せ、廊下に行き大声で

「藤代君と渋沢君、発見!!!!」

その次の瞬間、渋沢ファンと藤代ファンの
女の子が一斉に押し寄せてきた






「亮!!・・・あれ?いない、どこに行ったんだろう?」

「あっ!さん、卒業おめでとうございます」

「アリガトウ、笠井君!ねぇ亮、知らないかな?」

「三上先輩ですか?屋上に行ったのを見ましたよ」

「そう、アリガトウ笠井君」







屋上―――

「いない・・」

はフェンスに寄りかかり
そのまま腰を下ろし、うずくまった

「亮のバカ・・・」

――なんで私、あんな奴が好きなんだろう・・・

どうして?

――一度も恋人らしい事してないし、亮が行く高校も知らない

それで

――亮は私の事好きじゃないんだろうな・・・

そうか?

――そうだよ、だって私のこと見てくれないもん!

本当に?

――本当だよ、サッカーと他の女の子しか興味ないって感じだし

だから?俺が嫌いか?

――それでも嫌いになれないから・・・あれ!?俺??

はっと顔を上げると今まで探していた顔が有った





「亮!!」

「よっ!相変らず鈍いなぁは」

「もしかして、今までのって、私口に出してた訳!?」

「そうだぜ〜」

「イツからいたの?」

が来る2分前くらい」

「そう・・・」

「なんで、そんなに暗い顔してんだよ!」

「亮は寂しくないの?離れ離れになるんだよ?」

「全然寂しくないけど」

顔色一つ変えずに三上は答えた

「そう・・・それじゃあ、私たち終わりかな」

はぎゅっと握りこぶしを作った





「なんで?俺と別れる気なの?」

「だって、そうでしょ?私と離れるの寂しくないんでしょ?!」

「まあな、寂しいわけねーだろ、お前と俺は同じ高校に入るんだからな」

「やっぱり寂しくないんだ、同じ高校に入るのに・・・同じ高校?!」

「そう、同じ高校」

「だって、受験一緒に行かなかったじゃん!」

「俺は、特待生だからな、と頭の作りが違うからな」

「え?じゃあ高校も一緒にいられるの?」

「おまえ知らないで、あの学校にしたのか?」

「なにを?」

「高校サッカーで1・2位を争う学校だぜ、もちろん渋沢も呼ばれたがな」

「うそ?」

「うそじゃねーよ!お前知ってて受けたのかと思ったんだよ!」

「全然知らなかった・・・」







三上は鼻で笑い、コツンと頭を軽く叩き

「ばーか!お前はそういうところは抜けてるなぁ
まっ!そういうところに俺は惚れたわけなんだけどな」

「え!!」

「何度も言わせるなよ、俺はお前に惚れてんだよ!」

照れくさそうに、話す三上・・・それを聞いて硬直する

「っておい!聞いてるのか!?」

「聞いてるよ、てっきり亮は私の事どうでもいいのかと思ってたから」

三上は苦笑しながら、を自分の方に引き寄せた

「お前の、馬鹿さもそこまで来ると可愛いなあ」

「馬鹿じゃないもん!」

「どうでもいい奴にはこんな事しねーぞ」

三上は段々との顔に近づいていった
あと数cmで、お互いの唇が付きそうになった時・・・・






バタン!!

「三上先輩〜先輩が・・・ってあれ?
先輩、三上先輩見つけたんだ〜」

「う、うん見つかった、わざわざ探してくれたんだ、アリガトウ」

藤代の急な出現によりが三上から離れた
三上は舌打ちをし機嫌悪そうに、藤代を一発殴った

「痛いッスよ〜、俺何か悪いことしました〜?」

「ああ、大いに悪い事したなぁ、どうしてくれるんだ?」

藤代は何が悪いのかサッパリ分からなかった

「どうするって?どうするんですか?」

「消えろ!今すぐ屋上から出て行け、それで許してやる」

「分かりましたよ〜」

三上に殴られた場所をさすりながら、トロトロと屋上から出て行った






「ちっ!余計な邪魔が入った」

「藤代君かわいそう」

「あ?!いいんだよアイツは」

「そうなの?」

クスクスと笑うの耳に近づき

「今回は邪魔が入ったが、今度はキスだけじゃ済まさねーからな」

赤くなったの反応を楽しむかのように、
口の両端を上げニタニタと笑った






















良かった、亮の彼女としてまだまだやっていけそう


だけど、亮の意地の悪さにはお手上げ・・・


キスだけじゃ済まさないって・・・///


でも、同じ高校って分かって一安心
































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〜あとがき・ゴメンナサイ〜
これ、三上ン先輩?
申し訳御座いません!碧サン!!!
一応卒業式で、クラスメイツの筈なんですが・・・
あちゃ〜!!今回会話がベラベラと・・・
(今回もか/苦笑)
三上ン先輩に振り回されてますかね?これ?

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ありがとうございました〜vv

「自己満足」のメグメグ様に2000ヒットゲット記念に
書いていただきましたv
私初めて三上小説でトキメキました。
三上ステキvそこまで好きキャラじゃないのに好きに なりそうv(笑)
本当にもう…んとお礼を言ったらいいか!
ホントにホントにありがとうございました!
このお礼は絶対します。一応スランプ抜けたっぽいの…。
でも今ゆっくり絵を描く時間がないんです(謝)
ごめんなさい、少々お待ち…絶対良い絵を描きますから!!(私の
力の限り)
ホントにありがとうございました(><)



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